カラオケでおなかから声を出して熱唱していると、「これってカロリーの消費になるのかな?」と気になったことはありませんか?じつは、歌うという行為は見た目以上にエネルギーを使っていて、正しく歌えばしっかりとカロリーの消費につながります。
この記事では、カラオケのカロリーの消費量がどのくらいあるのか、1時間での消費カロリーの目安や体重による違い、そしてより多く消費するためのコツなどをくわしく紹介します。また、カロリーの消費量が高い曲の特徴や、女性に向いた歌い方についてもわかりやすくまとめました。
カラオケで楽しく歌いながらダイエットにつながるなら、一石二鳥ですよね。カロリー消費が気になる方はもちろん、運動が苦手な人にもぴったりの内容です。この記事を読めば、ただの娯楽としてではなく、カラオケを日常の運動として活用するヒントが見つかるはずです。
- カラオケでのカロリーの消費量がわかる
- 1時間あたりの消費カロリーの目安を解説
- 消費を高める歌い方やコツを紹介
- 高いカロリー消費が期待できる曲を紹介
- 女性にもおすすめのダイエット的活用法も紹介
カラオケのカロリーの消費量を高める方法
カロリー消費の仕組みを理解する

カラオケでのカロリー消費は、じつは「声を出すこと」と「体を動かすこと」の二つがポイントです。歌うという行為そのものが、思っているよりも体に負担をかけています。大きな声を出すには肺や横隔膜を使いますし、高音を出すときにはかなり筋肉が働いているんです。
特に「腹式呼吸」を使って歌うと、呼吸筋がたくさん動くので、それだけで軽い有酸素運動になります。加えて、自然と姿勢も正されますし、手振りを加えたりリズムに乗って動いたりすることで、さらに消費カロリーはアップしていきます。
また、曲の長さやテンポもカロリーに関係します。アップテンポな曲を全力で歌えば、それだけで汗ばむこともありますよね。1曲あたりの消費カロリーは体型や声量によって違いますが、平均で5〜10kcalくらい。地味に思えるかもしれませんが、何曲も歌えばそれなりの運動量になります。
「カラオケでカロリー消費ってほんと?」と思っていた方も、こうして仕組みを知ると納得できるのではないでしょうか。
カラオケでカロリーを消費するコツ
カロリーをしっかり消費したいなら、ただ何となく歌うだけではもったいないです。ちょっとしたコツを意識するだけで、同じ曲を歌ってもカロリーの差は大きく変わります。
まず大事なのは「声をしっかり出すこと」。お腹から声を出す意識を持つと、それだけで腹筋まわりの筋肉がよく動きます。声が小さいとマイクは拾ってくれても、体はあまり動いていない状態なので、消費カロリーも少なくなりがちです。
次に意識したいのが「全身で歌うこと」です。立った状態で軽くステップを踏んだり、手を大きく動かしたりすると、より運動としての効果が高まります。座ってじっと歌うより、体を使って楽しむことがコツなんです。
そして曲選びも重要なポイントです。できるだけテンポが速く、サビが盛り上がるような曲を選ぶと、自然と声が出やすくなり、気持ちも高まるので、結果的にカロリーも多く使えるようになります。
腹式呼吸を意識するポイント
カラオケでしっかりカロリーを消費するためには、腹式呼吸がとても大事です。普段の会話では胸のあたりで息をしている人が多いですが、歌うときはお腹まわりの筋肉を使って深く息をすることがポイントになります。
腹式呼吸ができているかを確かめるには、まず仰向けになってみて、息を吸ったときにお腹が膨らむかどうかをチェックするとわかりやすいです。これがうまくできるようになると、歌うときにも安定した声が出るようになります。
お腹で息を吸って、少しずつ吐きながら声に変えていく。この動作は地味に腹筋を使うので、何曲も続けて歌うとじんわりと汗をかくこともあるくらいなんです。しかも、呼吸が深くなることでリラックス効果も高まり、自律神経のバランスが整うというメリットまであります。
カロリーを消費しつつ、ストレスまで軽減できるなんて、腹式呼吸はカラオケの味方ですね。最初は難しく感じるかもしれませんが、意識して練習すれば誰でもできるようになります。
大きな声で歌う理由

「大きな声を出すとカロリーを使う」なんて、ちょっと不思議に感じるかもしれません。でもこれ、本当の話なんです。というのも、声を大きく出すには息をたくさん使う必要があって、そのぶん呼吸に関わる筋肉がよく働きます。
特に腹式呼吸をベースに、大きな声を出すときにはお腹にグッと力が入ります。これがまさに軽い筋トレのような状態なんですね。しかも、大きな声を出すと自然と気持ちも盛り上がるので、結果的に長く声を出し続けることができます。
声が小さいとカロリーの消費量も下がりがちです。せっかく歌うなら、思い切って声を出した方が、体にもメンタルにも良い影響があるんですよ。実際にカラオケ機器が計測するカロリーも、声の大きさや長さに大きく影響されます。
歌に自信がなくても、まずは大きな声で歌うことから始めてみると、カラオケがもっと楽しくなりますよ。
全身を使ったパフォーマンスの効果
カラオケでカロリーをしっかり消費したいなら、全身を使ってパフォーマンスするのが効果的です。じっと座ってマイクを持っているだけよりも、立ってリズムに乗ったり、手を大きく動かしたりすることで、自然と体がよく動きます。
たとえば手を上げて拍手をしたり、左右にスイングしたりするだけでも、消費カロリーはぐんと増えます。リズムに合わせて足踏みするのもおすすめです。ダンスほど激しくなくても、動きがあるだけで運動量はかなり変わってきます。
この「全身で歌う」というスタイルは、エンタメ感もあって気分が盛り上がるし、気づけば汗をかくほど体も温まっています。運動が苦手な人でも、カラオケなら自然と体を動かせるので、無理なく続けられるのがいいところです。
ダイエット中の方や、運動不足が気になる人にもおすすめの歌い方ですよ。
アップテンポな曲を選ぶコツ
アップテンポな曲を選ぶと、自然と息も上がりやすくなります。テンポが速いというだけで、呼吸のペースも上がり、結果的にカロリーを多く消費できるようになります。さらに、テンションも上がるので、つい体も動かしたくなってきます。
でも、速ければいいというわけでもありません。自分がしっかり歌える曲でないと、息継ぎがうまくできず途中で疲れてしまうこともあります。選ぶときは「好きでノリやすい曲かどうか」も大事です。
歌詞の多い曲や息を長く使う曲は、意外とカロリー消費に効果的だったりします。歌いながら「ちょっときついな」と感じるくらいが、ちょうどいい運動になっている証拠です。
歌うのが楽しくなる曲を選べば、知らないうちに運動にもなっているので、無理なく続けられます。
カロリー消費が高い女性におすすめの歌い方

女性の場合、男性よりも筋力が少ないこともあって、カロリー消費量はやや控えめになりがちです。でも、ちょっとした工夫でしっかり消費することはできます。たとえば、声の出し方を工夫したり、選曲にこだわるのもその一つです。
感情を込めたバラードは、ロングトーンをしっかり伸ばすことができれば、それだけ息を長く使うので効果的です。また、アニソンやポップスなど、アップテンポで高音が多い曲もおすすめです。高音を出すときには自然とお腹に力が入りますし、全身が使われます。
さらに、歌うときに立って体をゆらすだけでも、消費カロリーはアップします。歌唱力に自信がなくても、楽しんで声を出せばちゃんと体は動いています。
自分の声に合った曲を探しつつ、歌い方を意識するだけで、女性でも高カロリーな歌い方ができるようになります。
スタンディングと座位の差
同じ曲を歌っても、立って歌うのと座って歌うのでは、消費カロリーに大きな差が出ます。スタンディングで歌うと、姿勢を保つために脚や背中の筋肉を使いますし、体全体を使って表現することも増えるからです。
たとえば、足を軽く動かしたり、手を振ったりすると、知らないうちに有酸素運動に近い状態になります。座っているときはどうしても体が固定されやすくなり、動きも小さくなりがちなので、そのぶんエネルギーの消費は抑えめになってしまいます。
立って歌うのは最初は少し恥ずかしいかもしれませんが、思いきってやってみると、体も声もよく出るようになるので一石二鳥です。
ちょっとした違いに見えても、立って歌うことはカロリー消費には大きな意味があるんですよ。
歌い方で変わる消費量の目安
同じ曲を歌っても、どう歌うかによって消費カロリーは大きく変わります。たとえば、声を張って全力で歌えば10kcal以上消費することもありますが、ボソボソと口パクに近い状態で歌っていると、せいぜい2〜3kcalしか消費されないこともあるんです。
下記に参考となる歌い方別の消費カロリー目安をまとめてみました。
歌い方のスタイル | 消費カロリー(目安) |
---|---|
座って静かに歌う | 3〜5 kcal |
立ってリズムに乗って歌う | 5〜10 kcal |
全力で歌いきる | 10〜15 kcal |
このように、消費量は姿勢や声量、体の動かし方によってかなり差が出ます。できるだけ楽しく、そしてしっかり声を出すことを意識すれば、自然とカロリーも多く使えるようになります。
気分に合わせて歌い方を変えながら、ちょっとした運動としてカラオケを楽しんでみてください。
カラオケのカロリーの消費量は本当に運動になるのか
消費カロリーの計算方法とは

カラオケの画面に表示される消費カロリーは、どうやって計算されているのか気になりますよね。実はこれは、マイクを通じて認識される「声の大きさ」と「発声している時間」をもとにした独自のアルゴリズムによって算出されています。
たとえばDAMシリーズのカラオケ機器では、スポーツクラブの協力のもと、実際の発声データと運動によるカロリー消費を照らし合わせて基準が作られているそうです。ただし、これはあくまで機械による推定値であり、体重や姿勢、声質などによって実際の消費量は前後することがあります。
消費カロリーの目安を知るために便利ですが、完全な正確性を求めるのはちょっと難しいというのが実情です。それでも、歌うモチベーションとして「今日はこれだけ消費できた」と実感できるのは大きなメリットですよね。
表示される数字は参考程度と考えつつ、目標として活用することで、より楽しく健康的にカラオケを楽しめます。
カラオケでの1時間のカロリー消費
カラオケで1時間歌ったら、どれくらいカロリーを消費できるのか気になりますよね。これは体型や歌い方によって変わりますが、平均的な目安としては約100〜200キロカロリーと言われています。これは、軽めのウォーキング30〜40分に相当する程度の運動量です。
たとえば体重60キロの人が腹式呼吸で大きな声を出しながら立って歌うと、10曲程度で150キロカロリーを超えることもあります。これに全身を使った動きを加えたり、テンポの速い曲を選んだりすれば、もっとカロリーは伸びていきます。
逆に、座って静かに歌う場合は消費量が抑えめになります。それでもしっかり声を出していれば運動効果はあるので、リラックスしながらでも続けていけば意味のある運動になります。
1時間でバナナ1本分くらいのカロリーを消費できると考えると、なかなかあなどれないですよね。
体重で変わる消費量の違い
カロリーの消費量は体重によっても大きく左右されます。これはどんな運動でも同じことですが、体重が重い人の方が、同じ行動でもより多くのエネルギーを使う傾向にあります。
たとえば、体重50キロの人と70キロの人が同じ曲を同じように歌った場合、後者の方が消費カロリーは多くなります。これは体を支えるための筋力や、肺や呼吸器系への負荷の違いが関係しているからです。
実際の計算では、METs(メッツ)という単位を使ってカロリーを割り出すこともあります。たとえば、3METsの活動(カラオケ)を体重60キロの人が30分行った場合は約94.5キロカロリー消費するという計算です。これは「METs × 体重 × 時間 × 1.05」という式で求められます。
同じように歌っても、人によって数字に差が出るのはこういった背景があるからなんですね。
消費カロリーが高い曲ランキング

実際にカラオケで消費カロリーが高いとされる曲には、どんなものがあるのでしょうか。ランキングとして名前がよくあがるのは、テンポが速くて発声時間が長い曲や、声量を必要とするバラードです。
たとえば、三浦大知さんの「Blizzard」は20キロカロリーを超える消費量があるとされており、1位として紹介されることが多いです。ほかにも、RADWIMPSの「正解」やあいみょんの「GOOD NIGHT BABY」なども高カロリー曲として知られています。
また、アニソンにも高カロリーなものが多く、たとえば「創聖のアクエリオン」や「God knows…」などは、高音域が続くため、しっかり歌えばかなりのエネルギーを使います。
このような曲は、ただ歌うだけでなく、気持ちも乗せて歌いやすいので、自然とカロリー消費が大きくなりやすいのが特徴です。
他の運動との比較で見える効果
カラオケでの消費カロリーは、どれくらい運動として意味があるのか気になりますよね。他の運動と比べてみると、意外としっかりカロリーを消費していることがわかります。
たとえば、ゆっくりとしたヨガやストレッチだと、1時間でだいたい150〜250キロカロリー程度。一方、カラオケも選曲や歌い方によっては、同じくらいの消費量になります。立って大きな声を出し、全身を動かして歌えば、しっかりした有酸素運動になるんです。
また、ジョギングやサイクリングと比べるとやや劣りますが、楽しく続けられるという点では大きなメリットがあります。ストレス発散もできるうえ、誰かと一緒にやれば社交の場としても役立ちます。
本格的な運動が苦手な人や、毎日運動する時間がとれない人にとっては、カラオケはちょうどいい運動代わりになるかもしれません。
カロリー表示の仕組みは本当か
カラオケの機械に出てくる「消費カロリー表示」、あれって本当に正しいの?と疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。実は、あの表示は完全な正確さを保証するものではありません。あくまで参考値として見るのが正解です。
というのも、機械は「マイクに入った音声の大きさ」や「発声時間」をもとに、過去の実験データと照らし合わせて数値を出しています。つまり、マイクの近さや声のトーン、話し方によっても数値は変わるということなんです。
また、消費カロリーの基準は体重や年齢、体格によっても変化するため、実際の体の消耗とは必ずしも一致しません。それでも、目に見える形で「頑張った成果」が表示されるのはモチベーションにもつながりますよね。
結論としては「完全に正しいわけではないけど、やる気を引き出すには十分役立つ」くらいに考えておくのがちょうどよさそうです。
カラオケでカロリーを消費まとめ
- カラオケのカロリーの消費は、声の大きさと発声時間で決まる
- 腹式呼吸を意識するとカロリー消費が高くなる
- カラオケでのカロリーの消費量は1時間で約100〜200kcal
- 大きな声で歌うとエネルギー消費がアップする
- 立って全身を使って歌うと消費カロリーが増える
- アップテンポで歌唱時間が長い曲はカロリー消費が高い
- 高音やロングトーンが多い曲も消費量を押し上げる
- 女性でもしっかりカロリーを消費できる歌い方がある
- カラオケでカロリーを消費するコツは楽しみながら歌うこと
- 「Blizzard」「正解」などはカロリー消費が高い曲として人気
- 体重が重いほどカロリー消費量も多くなる傾向がある
- カラオケの消費カロリー表示は正確ではないが目安になる
- METsを使った計算で活動量の比較ができる
- カロリー消費の仕組みを理解すると歌い方が変わる
- カラオケはダイエットにも活用できる運動代わりの方法